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メタネーション・水素

コージェネレーションシステム用ガスエンジンでの
都市ガス・水素混焼技術開発

1. 開発の背景・目的

近年、カーボンニュートラルの実現に向けたお客さまのニーズが高まっており、高効率なガスコージェネレーションシステム(以下、コージェネ)にも、さらなる低炭素・脱炭素化が求められていることを受け、当社では水素の社会実装を見据えた都市ガス・水素混焼技術の開発に取り組んでいます。

2. 現在までの開発成果と今後の取り組み

当社は三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社と共同でコージェネ用ガスエンジンでの都市ガス・水素混焼実証に取り組んでいます。

水素は都市ガスに比べ、着火性が高く、燃焼速度が速いなどの特性があるため、水素混焼時には異常燃焼の発生が課題となります。都市ガス専焼からのコストアップ抑制を図るため、都市ガス専焼機からの大幅な改造を行わず、燃料供給方法の工夫や空気と燃料の投入比率の調整などにより、定格発電出力・水素混焼率35%(体積比)での試験運転に国内で初めて成功しています。

現在は、水素混焼コージェネの商品化に向けた検討を進めており、コージェネでの水素利用促進を図ることで、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。

都市ガス・水素混焼実証設備
図1 都市ガス・水素混焼実証設備
表1 ガスエンジン仕様
ガスエンジン仕様
水素混焼時の燃料供給について(イメージ)
図2 水素混焼時の燃料供給について(イメージ)

関連資料

  1. 東邦ガス,プレスリリース,(2021) https://www.tohogas.co.jp/corporate-n/press/1223638_1342.html
  2. 低炭素・カーボンニュートラル社会に貢献する水素・アンモニアエンジンの開発,
    三菱重工技報Vol. 59 No. 4 (2022) https://www.mhi.co.jp/technology/review/jp/abstractj-59-4-50.html