メタネーション・水素
シングルエンドラジアントチューブバーナ (SRTN)
平成25年度優秀省エネルギー機器表彰事業にて、日本機械工業連合会会長賞を受賞
1. 概要
バーナボディ内に簡易な熱交換構造を有した間接加熱方式(輻射熱で対象物を加熱する方式)の熱処理炉向けバーナです。
2050年カーボンニュートラルを見据える中、足元での低炭素だけでなく、将来的な脱炭素の実現にも寄与できるものとして、導入実績が多いSRTN-100(チューブ外径:4B)について、都市ガス燃焼と水素燃焼を切り替えることができる技術を開発・採用しました。水素燃焼においては、都市ガスに比べて火炎温度が高いことから、NOx排出量の増加やバーナ部品の劣化が課題となりますが、水素燃焼時の排ガス循環量を最適化する技術を開発したことにより、都市ガス燃焼時と同じNOx排出量や耐久性を実現しました。さらに、当該部の流路形成プレートを入れ替えることで都市ガス燃焼と水素燃焼を切り替えることができる仕様とし、燃料切り替え時にバーナを一式交換するよりも手間やコストを抑えることを可能としました。
2. 特長
- コンパクトで設置やメンテナンスが容易です。
- バーナボディに熱交換機能があり、75%(排気損失基準)と業界最高クラスの熱効率を実現しています。
- チューブ表面温度分布が良好です。
- 低NOxに対応しています(外部排ガス再循環[EGR]適用時)
- SRTN-100GXはEGR部のプレートを交換することにより、同一バーナで都市ガス燃焼と水素燃焼を切り替えることができます。
3. 仕様
項目 | 仕様 | ||
---|---|---|---|
口径 | 4B | ||
型式 | SRTN-100GX | ||
定格燃焼量 | 14.8kW | ||
外管有効長 | 1,100mm | ||
最高使用温度 | 炉温950℃ | ||
火炎検知方法 | 紫外線光電管(ウルトラビジョン) |
4. 用途
- 鉄鋼材料や軽金属など、各種材料の加熱・熱処理炉