原料費調整制度による料金の調整
- ガス料金は、原料価格の変動に応じて、原料費調整額としてガス料金を毎月調整いたします。
- 当社ガス料金の一部は、2023年3月1日から、原料費調整額の算定に用いる平均原料価格の上限を廃止するため、ガス使用量が少ない場合や原料価格が高い場合は、平均原料価格に上限を設定している一般料金(一般ガス供給約款)やがすてきトクトク料金と比べてガス料金が高くなることがあります。なお、2023年4月から8月検針分に適用する原料費調整額は、本廃止に伴う経過措置を適用いたします。詳細は、こちらをご参照ください。
原料費調整制度とは
都市ガスの原料であるLNG(液化天然ガス)・LPG(液化石油ガス)は為替レートや原油価格の動きによって変動します。
原料費調整制度は、このような価格変動を適切にガス料金に反映させる制度です。
原料費調整のしくみ
<原料価格の算定期間とガス料金への反映時期>
貿易統計にもとづく3ヶ月の平均原料価格と、基準となる原料価格(基準平均原料価格)を比較し、その変動分について、算定期間の最終月から3ヶ月後の検針分に反映します。
<ガス料金への反映>
毎月の従量料金単価は、あらかじめ定めた基準単位料金に、原料費調整による調整額を加算または減算し算定します。
原料価格を従量料金単価へ反映させるしくみ
毎月の従量料金単価は、下記(1)~(4)の手順で算定しております。
(1)平均原料価格を算定
貿易統計をもとに、LNG(液化天然ガス)およびLPG(液化石油ガス)の3ヶ月間の平均価格を確認し、それを下記の式に当てはめて算定します。
平均原料価格=LNG平均価格(円/トン)×0.9576+ LPG平均価格(円/トン)×0.0466
10円未満は四捨五入します。
(2)平均原料価格の変動額を算定
平均原料価格と基準となる原料価格(基準平均原料価格)との変動額を算定します。
原料価格変動額=平均原料価格(円/トン) - 基準平均原料価格(円/トン)
〇調整方法のイメージ
- 平均原料価格が基準平均原料価格を上回る場合はプラス調整を、下回る場合はマイナス調整をおこないます。
- 一般料金(一般ガス供給約款)とがすてきトクトク料金には、上限価格を設定しています。
- 調整のもととなる基準平均原料価格を83,350円/トンとします。
- 平均原料価格が、上限価格(133,360円/トン)を上回った場合は、上限価格を平均原料価格として従量料金単価を調整します。
- 100円未満は切捨てます。
2023年3月1日以降、一般料金(一般ガス供給約款)とがすてきトクトク料金以外のガス料金メニューには、上限価格を設定せず、平均原料価格(83,350円/トン)を上回る場合は、プラス調整を行います。
(3)原料費調整による調整額を算定
原料価格変動額を下記の式に当てはめて算定します。
(原料価格変動額100円ごとに、単位料金を0.081円の割合で増減させます)
原料費調整による調整額=0.081×原料価格変動額/100×(1+消費税率)
(4)従量料金単価へ反映
基準となる基準単位料金に、原料費調整による調整額を加算または減算し、適用する従量料金単価を算定します。
従量料金単価=基準単位料金±原料費調整による調整額
各月の従量料金単価の詳細はこちら