給湯・暖房・調理機器
浴室暖房乾燥機の効果研究結果
1. 背景・概要
ガス温水式浴室暖房乾燥機(以下、浴暖くん)には、以下の4つの基本機能があります。また、浴暖くんの4つの基本機能にミストサウナ機能を搭載した浴室暖房乾燥機「浴暖くんミストタイプ」もあります。
【4つの基本機能】
- パワフルな暖房で冬場の温度差を解消「浴室暖房」機能
- 浴室のカビの発生を抑える「浴室乾燥」機能
- 雨の日や花粉の季節の洗濯時に早く確実に乾かすことができる「衣類乾燥」機能
- 夏の入浴をさわやかにする「涼風」機能
2. 効果研究結果
(1)浴暖くんミストタイプで「ととのう」サウナ入浴(詳細はこちら)
ミストサウナ※1は低温(最高設定温度45℃)にもかかわらず湿度が高い(相対湿度100%)ので、乾式サウナ(温度約90℃、相対湿度約10%)の空気と持っている熱量はほぼ同じになります。したがって、ミストサウナと乾式サウナで入浴者は同等の温まりを得ることができることから、乾式サウナと同様に、ミストサウナでも「ととのう※2」を実現できます。
- 1)ミストサウナは低温高湿環境(温度40℃前後、相対湿度100%)でサウナ効果を楽しむことができるミストです。温度が低いため体の負担が少なく、お肌や髪、のどにも刺激が少ないと言われています。
- 2)「ととのう」を体感する時は、設定温度を最高に設定し室温を45℃程度まで上げて使用していただく必要があります。外気温度、浴室サイズによっては温度が45℃まで上がらないケースもあります。

(2)浴暖くんミストタイプで入浴介護負荷軽減
高齢化が進んで介護需要が増加すると予測される中、介助者にとって、入浴介助はサービス利用者を支える際に全体重を支えることもあり、身体的な負担が大きいです。
当社は、名古屋大学医学部さまと共同で、浴槽入浴とミストサウナで介護時の総筋電量※3を比較・評価しました。下図のとおり、肩・腕・腰のすべての部位に関して、ミストサウナの方が数値が小さい(=介助者の負荷が小さい)ことを確認しました。
- 3)筋肉の活動度を表し、数値が高いほど筋肉が活発に行われていることを意味します。
ミストサウナは、浴槽入浴しなくても浴槽入浴と同等に体が温まります。したがって、ミストサウナを使用することで、浴槽入浴させる介助が不要となり、介助時間の短縮化が図れると同時に、介助者への身体的負担の軽減が期待できます。なお、介助される方はミストで汚れもすっきり落とせます。水滴径が極小さいマイクロミストタイプをお選びいただければ、介助者が濡れる心配もありません。


(3)浴暖くんで衣類のしわ低減(取扱説明書抜粋)
浴室暖房乾燥機の涼風機能の一つとして、 浴槽に湯(残り湯;40~30℃推奨)がある状態で、涼風「弱」コースを約30分運転することで、その日着用したスーツについた「しわ」を低減することができます※4。
- 4)リンナイ製浴室暖房乾燥機のみ対象。
涼風弱(換気なし)+残り湯 | 風のみ | |
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しわがついた状態 | ![]() |
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しわ低減運転後 | ![]() |
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- 条件:運転時間30分、スーツズボンはオールシーズン(ポリエステル50%+ウール50%)綾織を使用