このページの本文へ移動
プレスリリース

低コストで都市ガス・水素燃焼の切り替えが可能な工業炉バーナを販売開始
~新たに開発した流路形成プレートを搭載~

2023年3月13日

東邦ガス株式会社

 東邦ガス株式会社(社長:増田 信之)は、低コストで都市ガス・水素燃焼の切り替えが可能な工業炉バーナ「シングルエンドラジアントチューブバーナ」(以下、「本バーナ」)※1を、本日から販売します。

 水素燃焼においては、火炎温度が都市ガス燃焼時より高いため、NOx排出量の増加や部品の劣化が課題となりますが、本バーナでは、新たに開発した流路形成プレート※2を排ガス再循環構造部※3に搭載し、排ガス再循環量を最適化することで、都市ガス燃焼時と同等のNOx排出量や耐久性を実現しました。
 本バーナでは、流路形成プレートのみ交換することで都市ガス・水素燃焼を切り替えられるため、切り替えコストを大幅に抑えられます※4
 当社は今後、ほかの工業炉バーナにも流路形成プレートを搭載してまいります。

 当社は、中期経営計画に掲げた「カーボンニュートラルの推進」を通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。


※1 金属部品製造の熱処理工程などで利用される工業炉バーナの一種で、株式会社ナリタテクノ(社長:江口 文康)と共同で商品化した製品。先端が閉塞されたチューブ内でガスを燃焼させ、チューブ表面からの輻射熱により被加熱物を加熱する間接加熱型のバーナで、耐久性(7年間メンテナンスフリー)や熱効率(業界最高水準の75%)に優れています。
※2 排ガスの流路となる穴が開いた薄い板。都市ガス燃焼用と水素燃焼用で穴の口径が異なり、プレートを交換することで、それぞれに最適な排ガス再循環量を調整できます。
※3 排ガスの一部を燃焼用空気に混ぜて使用するための部品。
※4 一般的に、工業炉バーナで都市ガス・水素燃焼を切り替えるには、バーナ本体や排ガス再循環構造部一式などを交換する必要があります。本バーナは、当社が過去に開発した排ガス再循環構造部一式を交換することで都市ガス・水素燃焼を切り替えられるバーナと比較し、約1/10以下の部品コスト(取付作業費を除く)で切り替えが可能です。当社が過去に開発したバーナの詳細は、2021年4月22日プレスリリース(https://www.tohogas.co.jp/corporate-n/press/1221524_1342.html)をご参照ください。



以 上

一覧へ戻る