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第22回結果・作品発表

感動大賞

南山大学附属小学校3年生 三浦 遥斗さん
この世界からサイがいなくなってしまう アフリカでサイを守る人たち(味田村 太郎)

かがやける人に

 むねがいたい。サイがみつりょう者に殺されたところを読んで、ぼくのむねはぎゅっとだれかににぎりつぶされてるような感じになった。そして、ここでもコロナウィルスのせいで、悲しい思いをしていた人や動物がいたのかと、ますますコロナウィルスのことが、大きらいになった。コロナウィルスは、世界中の人を苦しめている。ぼくの学校もコロナウィルスの感せんしょうのために休校になった。友だちが高熱で苦しんでいた。でも、サイのつのが、コロナウィルスにきくというでたらめのために、たくさんのサイが殺されていることは、ほんとうにゆるせないし、悲しい。ぼくたち人間のせいで自然がはかいされて、車や工場のけむりなどで二さんかたんそがふえた。今年の夏は、つゆが短かくて、暑い。学校の教室は、クーラーを入れてもとても暑くて、みんながダラダラしてしまう。昨日は、暑すぎで保けん室に五人くらい行った。

 ぼくは、小さいころから恐竜が大好きで、たくさん名前をおぼえていた。動物も好きでとくにサイはトリケラトプスににているから好きだ。サイがぜつめつしてしまうなんて、ぜったいにいやだ。

 ぼくは、そのことに自分は関係ないと思っていた。でもちがった。ぼくたちが毎日乗っている車が出す二さんかたんそも自然はかいにつながっていた。地球温暖化につながっていた。ぼくはその事を考えると、頭がもやもやして心がイガイガする。友だちに

「死ね。」
と言われた時と同じ気持ちだ。ぼくは、
「そんなこと言わないで。」
とその子に言えるけど、サイたち動物は、人間に
「殺さないで。」
と言えない。だからぼくは、悲しくてもやもやして、くやしい気持ちになる。
「ごめんなさい。」
と、心の中で言った。

 サイの中で一番数が少ないキタシロサイの卵子をじゅせい卵にして子どもを生むという研究をしていることをこの本で知ってびっくりした。なんとかがんばってキタシロサイの赤ちゃんが生まれてきてほしい。

 ところで、世界で最もみつりょうをされている野生動物が、センザンコウという動物だと知った。これこそコロナの薬になると言われているそうだ。

 ぼくは本が大すきだ。だからほかの本でもサイのツノが薬になるということを読んだことがあった。自分たち人間だけのためや、お金もうけのために、サイやセンザンコウを殺すことは、やっぱりぜったいだめだと思う。

 動物のほご活動をしている人は、すごい。自分たちの命のきけんもあるのに。同じ人間でも、こんなにちがうんだ。ぼくはそういう人間でいたい。かんきょうを元にもどそうとしている人たちは、かがやいていると思った。