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プレスリリース

LNG未利用冷熱による大気中のCO2直接回収技術の研究開始

2021年1月25日

東邦ガス株式会社

 東邦ガス株式会社は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と「ムーンショット型研究開発事業」に係る業務委託契約を締結し、プロジェクトマネージャーである名古屋大学大学院工学研究科 則永行庸教授の指揮の下、国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学、学校法人東京理科大学、国立大学法人東京大学、学校法人梅村学園中京大学とともに、LNG(液化天然ガス)の未利用冷熱による大気中のCO2直接回収技術の研究を開始しました。
 本研究は、内閣府が主導する「ムーンショット型研究開発制度」で決定された目標の一つである目標4「2050年までに、地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現」に向けたプロジェクトの1つであり、LNG未利用冷熱を活用することで、より効率的に高純度かつ高圧のCO2を回収できる技術開発を目指します。
 当社は、今後もCO2分離・回収技術の開発を進め、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。

※  超高齢化社会や地球温暖化問題など重要な社会課題に対し、人々を魅了する野心的な目標(ムーンショット目標)を国が設定し、挑戦的な研究開発を推進する制度。


【研究概要】

研究開発プロジェクト名 冷熱を利用した大気中二酸化炭素直接回収の研究開発
研究体制 ・名古屋大学(則永行庸教授・林瑠美子准教授・町田洋助教)
・東京理科大学(田中優実准教授)
・東邦ガス株式会社
・東京大学(伊藤寿浩教授・高松誠一准教授甘蔗寂樹准教授):東邦ガスの再委託先
・中京大学(山田光男教授・中山恵子教授):東邦ガスの再委託先
研究期間 2020~2022年度の当面3年間(2022年度、2024年度、2027年度に中間評価を受けることが前提となるが、最長2029年度までの10年間)


【今回開発を目指す技術(Cryo-DAC※1)を核とするカーボンリサイクル※2(イメージ図)】

※1 冷熱を表す「Cryogenics」の「Cryo」と、大気中CO2の直接回収「Direct Air Capture:DAC」を組み合わせた造語(クライオダックと読む)。
※2 CO2を炭素資源(カーボン)と捉え、これを回収し、多様な炭素化合物として再利用(リサイクル)すること。

以上

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