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お知らせ

国内初!水素対応リジェネラジアントチューブバーナを開発

2024年12月27日

東邦ガス株式会社

 当社は、このたび国内で初めて、水素燃焼が可能なリジェネラジアントチューブバーナ(以下、リジェネバーナ)を開発しました。


 水素を燃料とするリジェネバーナの開発にあたっては、水素燃焼時の火炎温度が都市ガスと比較して高温となること、また炉内に燃焼用の空気を取り込む際に燃焼廃熱を利用するためさらに火炎温度が上昇することから、高温燃焼下で増加するNOx排出量の低減が課題となっていました。
 今回、複数箇所から炉内に水素燃料を供給する方法と、燃焼用空気を分割して炉内に送り込んで段階的に燃焼させる多段燃焼を組み合わせる技術を開発したことにより、都市ガス燃焼時と同等のNOx排出量にまで低減させることに成功しました。
 また、一部のバーナ部品を交換するだけで、都市ガス燃焼と水素燃焼の切り替えが可能な仕様としたことから、手間やコストを抑えながら、都市ガス用のリジェネバーナを水素対応できるようにしました。


 当社は、引き続き水素利用技術の開発を進め、カーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。


※ 金属部品製造の熱処理工程などで利用される工業炉バーナの一種で、株式会社横井機械工作所(社長:横井映二)と共同で商品化した製品。閉塞されたチューブ内でガスを燃焼させ、チューブ表面からの輻射熱により被加熱物を加熱する間接加熱型のバーナ。


<開発したリジェネラジアントチューブバーナのイメージ図>

【参考】本製品の特長

1.

水素燃焼における高効率かつ低NOx燃焼技術の確立


リジェネ方式の採用により、80%(排気損失ベース)以上の高い熱効率を保ったまま、NOx排出量180ppm以下(酸素濃度=11%換算値)で水素燃焼を実現

2.

低コスト


一部のバーナ部品を交換するだけで、同一バーナで都市ガス燃焼と水素燃焼を切り替えることが可能


以 上