大王製紙可児工場 石灰焼成キルンの燃料転換を実現
~重油から都市ガスへの転換により、CO2排出量を削減~
2022年9月27日
東邦ガス株式会社
大王製紙株式会社
東邦ガス株式会社(住所:名古屋市熱田区、以下「東邦ガス」)と大王製紙株式会社(住所:東京都千代田区、以下「大王製紙」)は、大王製紙可児工場(岐阜県可児市)の薬品回収設備「石灰焼成キルン※1」の燃料である重油を都市ガスに転換し、バイオマスガス※2との混焼を実現しました。これにより、年間約11,000t※3のCO2(可児工場の年間CO2排出量の9%相当)を削減します。
※1:石灰焼成キルン:クラフトパルプ製造工程で使用する石灰を焼成し、再利用する設備。
※2:バイオマスガス:建築廃材を主とした木質チップを熱分解したCO、H2を主成分とするバイオマス由来のガス。
※3:大王製紙試算。
■石灰焼成キルン燃料転換の概要
大王製紙は重油専焼として稼働した本設備について、2008年、CO2排出量削減を目的にバイオマスガス化設備を設置し、重油の一部をバイオマスガスに代替しました。その後、東邦ガス協力のもと、2020年6月に1基目を、2021年10月に2基目を改造し、重油から都市ガスへの燃料転換を実現しました。2基目の燃料転換完了後、約1年間は経過観察・調整を行っておりましたが、この度、操業の安定性を確認しました。
<イメージ図>
■カーボンニュートラル実現への取り組み
<東邦ガス>
東邦ガスグループでは、中期経営計画で掲げた「カーボンニュートラルの推進」を通じて、ガスのお客さま先の低・脱炭素化に取り組んでいます。
今後も、クリーンなエネルギーシステムの構築を通じて、お客さまとともに、サスティナブルな社会の実現と中部地区のさらなる発展に貢献してまいります。
<大王製紙>
大王グループでは、経営理念「世界中の人々へ やさしい未来をつむぐ」の実現に向け、3つの生きる「衛生・人生・再生」を掲げ、様々な事業活動を行っています。今回の取り組みは、「再生」に関する1つの取り組みです。引き続き、カーボンニュートラルの実現に向け、多種多様な燃料を利用できるノウハウや新技術導入により、化石燃料の削減に取り組んでまいります。
~ これまでの取り組み ~
・2020年7月6日発表 三島工場バイオマス発電設備稼働
https://www.daio-paper.co.jp/wp-content/uploads/20200706_1.pdf
・2021年6月21日発表 四国中央市カーボンニュートラル協議会設立
https://www.daio-paper.co.jp/wp-content/uploads/20210621_00.pdf
・2021年10月15日発表 三島工場石灰焼成キルンの重油使用量を低減
https://www.daio-paper.co.jp/wp-content/uploads/20211015_1.pdf
以 上