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プレスリリース

低コストなCO2分離回収技術の確立に向けた実証試験の開始について
~SyncMOF株式会社と連携して製造した高性能な吸着材を使用~

2024年2月19日

東邦ガス株式会社

 東邦ガス株式会社(社長:増田 信之)は、高性能な吸着材を用いた低コストなCO2分離回収技術の確立に向けた実証試験(以下、本試験)を開始しました。

 CO2分離回収技術には、「化学吸収法」「物理吸着法」「膜分離法」などの方法が存在します。本試験は、「物理吸着法」の一種で、温度差を利用してCO2を分離回収する「温度スイング方式」のシステム評価・検証を行うものです。
 本試験では、SyncMOF株式会社(代表取締役:畠岡 潤一)と連携して製造した、高いCO2回収能力と耐久性が期待できる吸着材を使用します。さらに、CO2分離回収に必要な高温を得るために、工場などのお客さま先で発生する排ガスの熱(排熱)を利用することで、当社がこれまで取り組んできた他の方法※1に比べ、電力消費量を約8割削減※2することを目指します。

  当社は、中期経営計画のテーマに掲げた「カーボンニュートラルの推進」の取り組みを通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

<参考1>当社のCO2分離回収技術に関する取り組み概要

方法

化学吸収法
(吸収液を用いる方法)

物理吸着法
(吸着材を用いる方法)

膜分離法
(透過膜を用いる方法)

温度スイング方式

圧力スイング方式※3

特徴

・主な対象は大気や排ガス
 (発電所等の大規模施設)
・得られるCO2は高濃度

・主な対象は排ガス
(ボイラや工業炉等の中~小規模のガス機器)
・得られるCO2は高~中濃度

・主な対象は排ガス
(ボイラや工業炉等の小規模のガス機器)
・得られるCO2は中~低濃度

当社の
取り組み

・Cryo-DAC®
(2021年1月25日発表)
・Cryo-Capture®
(2022年5月13日発表)

・本試験にて実施

・工場排ガス等を対象としたCO2分離回収技術
(2022年5月13日発表)

・工場排ガス等を対象としたCO2分離回収技術
(2022年5月13日発表)


<参考2>「温度スイング方式」によるCO2分離回収の概要イメージ

※1 2022年5月13日に発表した「工場排ガス等を対象としたCO2分離回収技術」との比較。
  詳細はhttps://www.tohogas.co.jp/corporate-n/press/1225474_1342.htmlをご参照ください。
※2 当社試算。
※3 圧力を利用してCO2を分離回収する方式。


以 上

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