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プレスリリース

知多市と連携した「バイオガス由来のCO2を活用したe-メタン製造実証」の開始について
~製造したe-メタンを国内で初めて都市ガス原料として利用~

2024年5月9日

東邦ガス株式会社

 東邦ガス株式会社(社長:増田 信之)は、知多市と連携し、バイオガス由来のCO2を活用した e-methane※1(以下、e-メタン)製造実証を開始しました。本実証で製造するe-メタンは、国内で初めて都市ガス原料として利用します。

 本実証は、知多市南部浄化センターで発生するバイオガス由来のCO2と、冷熱発電※2による電力を活用した水素を原料としてe-メタンを製造するもので、既に都市ガス原料として受け入れを行っているバイオガスに加えて、新たにCO2を地域資源として活用する環境性の高い取り組みです。当社は、本実証で製造するe-メタンを原料とした都市ガスの供給に関して、株式会社アイシンと合意しました。

 e-メタンは、都市ガス導管やガス消費機器などの既存のインフラ・設備を有効活用できるため、社会コストを抑制しながら、カーボンニュートラルの実現に寄与します。
 当社は、将来的なe-メタンの本格導入に向けて、本実証で得られる成果や都市ガス原料としての利用を通じて、製造設備の大規模化や低コスト化などの技術課題の解決に繋げるとともに、普及拡大に必要な仕組みづくりにも貢献してまいります。

※1

グリーン水素などの非化石エネルギー源を原料として製造された合成メタン。本実証によって製造されたメタンの利用(燃焼)によって排出されるCO2と、本実証の原料として回収されるCO2が相殺されることから、大気中のCO2が増加しないため、カーボンニュートラル実現に貢献するもの。当社は、2050年にお客さま先を含めたカーボンニュートラル実現を目標に掲げ、その主軸としてe-メタンを据えており、2030年までに1%以上のe-メタン導入を目指しています。

※2

LNG(液化天然ガス)の持つ冷熱を活用した発電方式。


<e-メタン製造実証の概要>

(1)場所:知多LNG共同基地敷地内
(2)期間:2024年度~2026年度(予定)
(3)役割
 知多市 :バイオガス由来のCO2の提供
 東邦ガス:e-メタン製造設備の運用およびメンテナンス、システム全体での効率評価 など


<実証イメージ>


<知多LNG共同基地の実証設備の外観と仕様>


<本日開催した開所式の様子>



以 上



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