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CROSS TALK

豊かな知見をマネジメントに活かす
リーダー対談

変革の時代を生き抜くために大切なものは何か。
チャンスをどうつかみ、どう活かしていけばいいのか。
管理職の視点には、あなたが活躍するヒントが詰まっています。

TALK MEMBERS

家庭用営業部門

営業計画部 アライアンス推進グループ マネジャー

TADAYASU IMURA

伊村 忠恭

営業計画部や企画部を経て、2020年の春に新設された現部署に異動。「意志あるところに道あり」を座右の銘に少数精鋭部隊を率いている。オフは47都道府県巡りを楽しみ、踏破も間近。

※インタビュー内容、所属は取材当時のものです。

伊村 忠恭

家庭用営業部門

くらし事業推進部 営業人材開発グループ マネジャー

NORIKO SONOMOTO

園本 紀子

大学時代の所属ゼミと東邦ガスとの共同研究をきっかけに入社。2年目に人事部に配属されて以来、人事畑でキャリアを積む。旅行好きで、世界の広さを体感したいと語る。

※インタビュー内容、所属は取材当時のものです。

園本 紀子

コーポレート部門

電力事業推進部 企画グループ マネジャー

MITSUNARI ASAI

浅井 実成

入社後に配属されたのは四日市工場、長く生産部門に携わった後に企画部へ。経営企画部を経て、現部署の立ち上げに関わる。週末は、子どもに作るお弁当の仕込みに費やす。

※インタビュー内容、所属は取材当時のものです。

浅井 実成

供給部門

導管部 鋼管建設センター 所長

HIDETOSHI MATSUURA

松浦 秀登志

入社以来ずっと供給部門に所属。技術開発や保全、ITソリューションなど7度の異動を経て、現職に就任。7割が平成生まれという若手中心の職場では時に、世代間ギャップに苦労すると笑う。

※インタビュー内容、所属は取材当時のものです。

松浦 秀登志

仕事を通じて視野を広げ、自分の強みを発見。

Q 今までに携わった仕事のなかで、転機になったのはどんなことですか?

伊村

伊村

入社してから20年ほど経ちますが、その多くを営業部門で過ごしてきました。前半は営業の最前線である現場を支援する業務に携わり、企画部門への異動を経て、現在はアライアンス推進グループでマネジャーをしています。転機になったのは、企画部に異動した入社10年目のとき。さまざまな部門出身者が集まる企画部で、部署の垣根を超えて人脈を築けたことは大きな財産となりましたね。10年、20年先のエネルギー需要を想定して、会社の体制を整えていくという、全社規模の課題を扱うことで広い視野が得られたと思います。

園本

園本

入社後の配属先は、イベントの企画や大学との共同調査を実施する部署でした。面白い仕事でしたが、入社2年目で人事部へ異動に。そこから人事業務を中心に歩んできたことを思うと、それが1つ目の転機です。2つ目の転機は新会社の設立に参画したとき。入社10年目の異動でグループ会社の合併に携わった後、新会社設立メンバーとして人事制度を1から設計する仕事を担当。責任が重く、調整も大変でしたが、会社再編に携わったことで、東邦ガスグループの全体最適を考えることを学びました。会社設立後は総務部のマネジャーとして関わり、業務が軌道に乗るのを見届けることができました。現在は営業部門の人財育成施策の立案と運営に携わっています。価値の創造や利益を生み出すのは「人」。人財に関わる大切な仕事だと感じています。

松原
浅井

浅井

私は大学時代に電気工学を専攻していたので、電気に関わる仕事をしたいと思っていました。最初に所属されたのは生産部門。それから工場の管理や電気設備の設計、生産計画に携わったのち、企画部に異動となりました。企画部には、伊村さんと同時期に在籍していましたよね。

伊村

伊村

その節はお世話になりました。浅井さんから、学ぶところも多かったです。

浅井

浅井

当時、企画部には、今の電力事業推進部の前身組織となるプロジェクトがあって。私がそのプロジェクトに参入したのは後期の1年ほどですが、今所属している電力事業推進部の立ち上げに直接関わったことになりますね。私はもともと電気関係がやりたかったので、電力事業プロジェクトへの参画はチャンスだと思っていましたが、振り返ってみると、若手の頃に工場や設備の仕組みをしっかり理解したことが功を奏したのかもしれません。「現地現物」をモットーにこれまで積み上げてきたものが、今役に立っているんですよね。

浅井
松浦

松浦

私はずっと供給部門一筋。部門内で、技術開発や保全、建設、予算管理などに携わってきました。供給部門の技術開発は、現場の課題を技術的に解決したり、新たなモノづくりを企画し、開発したものを他社に販売したり、やりがいがありましたね。ただ業界の風向きは、2011年の東日本大震災を境に変わりはじめ、2015年には、ガスの小売り自由化を見据えた導管事業検討プロジェクトが発足。このプロジェクトに携わったことが、私にとっての転機でした。小売り業者の依頼によりお客さまにガスを導管で届けることを「託送」といいますが、私は国の制度議論で決まったルールどおりに、現場でどうやって業務を回すかを検討し、実行する仕事を担当していました。そのおかげで、畑違いの営業部門の仕組みにも詳しくなりましたね。当時は、寝ても覚めても、導管事業と小売り事業をどう線引きするかを考えていて。実際、寝ながら仕事をしていたのか、面白い夢を見たことがありますよ。水族館に行った夢だったんですが、館内に入場するとき、切符係のスタッフに向かって「これは導管?それとも小売り?」と尋ねていました(笑)。

浅井

浅井

夢の中でも、事業の仕分けをしていたんですね(笑)。眠りにつく寸前まで仕事のことを考えていた経験なら、私にもあります。起きたら忘れてしまいそうなので、枕元の携帯でメールを作成して、自分のアドレス宛に送ったことも。

園本

園本

私も新会社設立の準備をしていた頃は、枕元にメモ帳を置いて寝ていました。新しくルールを決めていく事項が多かったので、細かなアイデアをすぐにメモできるよう、常にメモ帳を持ち歩いていました。人生のなかで、没頭できる仕事に挑戦できたのは、良い経験でした。大きなチャレンジ課題を与えてもらえたことを感謝しています。

松浦
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価値と利益を創造する源泉は「人財」。

Q マネジメントにおいて、大切にしていることを教えてください。

伊村

伊村

アライアンス推進グループは、「あの会社とこんなことができるのでは?」と東邦ガスの商材を販売する新たな担い手を探したり、他社の商材を東邦ガスが扱えるように新たな契約を結んだり、人財と商材の新規開拓をしています。ワクワク感がある一方で、チャレンジ精神が求められるし、それこそ飛び込み営業もある。メンバーの経歴や個性を活かして、適材適所で役割分担することが大切です。そこでグループの立ち上げ当初に、自分のキャリアプランや得手不得手について、メンバーにヒアリングを行いました。今後配属を希望する部署があるならば、その部署との橋渡しになるような仕事を任せるなど、それぞれの希望に添いつつ組織としての目標達成を図れるよう意識しましたね。人財の多様性は、提案力の向上や成果創出につながると考えていますから。

園本

園本

今のように変化の激しい時代には、多様な個性を持った人財が、それぞれの強みを発揮していくことが必要ですよね。私も、「強点強化」の観点から、メンバーの担当業務や役割は、強みを発揮できる分野で活躍いただけるよう心がけています。また、営業部門では、キャリアの初期段階で多様な業務機会を提供し、育成の場を創出することで、各自の強みや可能性を広げるようにしています。各分野の強みを持った人財がチームを組むことで、アイデアの幅が広がり、議論が生まれ、ブラッシュアップされる。一人では成し得ないような価値を生み出すこともできる。それが組織の強みだと思いますね。

園本
浅井

浅井

私が心がけているのは、組織を構成するメンバーとの信頼関係、一体感を大切にすることですね。メンバー全員で最大のアウトプットができるようにすることが、マネジャーとしての役割ですから。とはいえ、電気事業に関わる企画や戦略を立案し、他社と協働しながら新しい仕組みやサービスを実現していく今の部署では、担当者同士が1対1で向き合って進めていかなければならない場合も。それをすべて指示するわけにはいかないので、本人に任せながら、成長を見守っています。ただ、何もかも一人で進めて失敗したと報告を受けるようでは、組織管理としては減点。仕事の進捗は共有してもらい、万が一失敗したら、一緒に責任を取る形で受け止める姿勢が大事だと思っています。

松浦

松浦

供給部門は、地震などの有事には一枚岩となって取り組む気概に溢れた部門。「安定供給、保安の確保」という大前提があるから、目的を共有しやすく、ファミリーのような一体感が生まれやすいのかもしれません。東邦ガスのミッションのなかでも、ディフェンシブと思われやすい分野だからこそ、失敗を恐れずに仕事に向き合ってほしいと思っています。もちろん、保安や供給においてリスクが高いような挑戦は、早い段階でリスクを減らすよう仕組みを整えることが私の役目。そのなかで、思いきり挑戦させてあげたいですね。

松浦
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組織の強みを活かして、個のチカラを輝かせる。

Q 東邦ガスの将来を担い、活躍の場を広げるのはどんな人財でしょうか。

松浦

松浦

私はやっぱり、面白い子が好きなんですよね。具体的にどんなタイプかというと、自分には発想できないようなアイデアや思考を持った人財。業務の進め方一つとっても「センスがあるなぁ」と感心するような人財が、もっと増えてほしいですね。東邦ガスは今、自由化によって商品やサービスの多様化が進んでいます。低炭素社会の実現にガスは大きく寄与できるし、三重県、岐阜県といった広域へ導管を敷設し、供給エリアが拡大するところにも、私は将来性を感じています。そのなかで活躍するには、人に影響を与える能力が必要でしょうね。「○○さんが言うなら協力しよう」、周囲にそう言ってもらえるような人間性を備えてほしいと思います。

伊村

伊村

従来のエネルギー中心の事業展開から、地域の“くらし”や“ものづくり”を支えることへと裾野が広がり、多彩な事業展開を具現化しているところには将来性を感じますよね。一方で、安定時代の名残かもしれませんが、検討に検討を重ねて、実行に移すまで時間がかかる面もあります。環境変化が急激に進む時代には、アイデアをいかに早く実現できるかがカギ。たとえ壁にぶつかっても、あきらめずにやり遂げる力があってほしいですね。組織としても、イノベーション推進部や電力事業推進部が新設され、新事業にチャレンジする方向性を打ち出しているので、これまで以上に、行動力や実践力のある人財が活躍しやすい環境へと進化しています。私たち管理職も若手から刺激を受けつつ、マインドチェンジに努め、エネルギーの最適提案や新たなサービスをワンストップで届ける「トータルエネルギープロバイダー」への発展など、企業成長に貢献していくことを目指したいですね。

藤田
浅井

浅井

これから先、東邦ガスが新たなビジネスに挑戦していくためには、強く光る個性や専門性を持った人財が必要です。どんな分野でもいいので、「これだけは誰よりも詳しい」と誇れるような何かを見つけることが大切ではないでしょうか。例えば電力事業推進部の仕事は、会社としても初めての取り組み。ここで新しい仕組みやサービスを生む力を磨き上げることは、会社のなかで「第一人者」になれるチャンスをつかむことですよね。そうした“いい意味での野心”をモチベーションにして、やりがいを持って仕事をしてほしいと思います。仕事とは、大きな視点で捉えた上で、小さな一歩を踏み出すべきもの。ありたい姿を思い描き、できることから取り組むうちに、組織のなかで個性を発揮できるようになると思いますよ。

園本

園本

東邦ガスは、2022年に創業100周年を迎えます。時代の変遷にしなやかに対応してきた歴史があり、今もまた、大きく変化しているタイミングです。大変な面もありますが、ビジネスチャンスでもある。そのなかで求められる人財は、環境変化への感度と感受性を持ち、柔軟な発想で対応し、実現する人。そして、その実現のために自分と周囲のモチベーションを上げることのできる、影響力も大切だと思います。社内外のネットワークを活かし、その中で個々の強みを発揮しつつ課題に挑戦しながら、未来に向けて共に成長していきたいです。

山本
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