子育て世代が語る
理想のワークライフバランス
「家族の存在が、仕事のモチベーション」
そう語るのは、小さな子どもを持つ4人のパパママ社員たち。
仕事と家庭の両立にはどんな秘訣があるのか、お聞きしました。
業務用営業部門
都市エネルギー営業部 営業第四グループ
深井 菜緒
物質工学専攻。滋賀県出身。志望のきっかけはインターンシップ。さまざまな企業や団体と接点を持ちながら仕事ができることに魅力を感じたという。関西出身の夫と1歳の子どもとの3人暮らし。
※インタビュー内容、所属は取材当時のものです。
家庭用営業部門
法人営業部 営業第三グループ
石野 遼一
経済学部卒。千葉県出身。妻とは、関東~中部の遠距離恋愛を経て結婚、2カ月前に第一子が生まれたばかり。毎日、夫婦で恋愛リアリティショーをくまなくチェックするのが楽しみだとか。
※インタビュー内容、所属は取材当時のものです。
供給部門
導管企画部 計画グループ 保安チーム
横山 愛美
土木工学専攻。産休・育休取得に向けての情報収集は社内イントラネットの「女性の活躍支援サイト」。サポート体制は十分だと感じているという。子どもが1歳になり、先日職場に復帰。
※インタビュー内容、所属は取材当時のものです。
家庭用営業部門
法人営業部 営業第一グループ
安井 克弥
法学部卒。妻と4カ月の子どもと暮らす。育休の取得は、かけがえのない貴重な経験で迷っているなら絶対に取るべきだと語る。週に2回以上は定時に帰ること、1日30分のランニングに挑戦中。
※インタビュー内容、所属は取材当時のものです。
入社前から、自分の働くイメージができていた。
現在、携わっている仕事について教えてください。
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深井
入社以来、業務用営業に携わっています。以前は、ホテルやクリーニング工場、ガスの空調システムを採用している金融機関などを担当していましたが、今は主に飲食店の担当をしています。自らガス・電気の契約を獲得するだけではなく、当社と協業いただける企業とも連携して活動しています。
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安井
私は家庭用営業部門で、大手マンションデベロッパーのお客さまを担当。新規分譲マンションにガス設備を採用してもらうための商談から、入居者とのガス・電気契約業務まで、ワンストップで行っています。大規模な物件ほど期間が長く、関係者が多いので調整には苦労しますが、やりがいも大きいです。
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石野
私も安井さんと同じ、家庭営業用部門。私の場合は地域の工務店を担当し、一戸建てを中心とした新築物件に、熱源として都市ガスを採用いただけるよう営業活動を行っています。エネファームやガス衣類乾燥機「乾太くん」などの設備機器や、電気契約の切替え提案もあわせて行います。
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横山
供給部門で、保安に関わる基本施策の策定や管理業務などを行っています。産休前に所属していた部署では、ガス導管及びそれに付随する工法などの技術開発に携わっていました。研究室の先輩が供給部門にいたこともあって、入社時から技術系の仕事ができる供給部門を希望。女性の技術者は少ないけれど、チームワークがよくて雰囲気が明るいせいか、ほとんど気にならないですね。
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深井
私は滋賀県出身だけど、中部地方の大学に通っていたので、東邦ガスを身近な企業だと感じていましたが、みなさんは地元出身ですか?
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石野
私は千葉県出身で、大学も東京です。就職活動のときからインフラ業界で営業をやりたいと思っていて、関東でも関西でもインフラ企業を志望していました。そのなかで東邦ガスを選んだのは、「いちばんお客さまとの距離が近い!」と感じたから。私は、日々地道に汗をかいて信頼を獲得していく、そんな地に足のついた営業をしたいと思っていたんです。実際に今、地場工務店の営業パーソンとは、一緒に汗を流して共同営業しています。やりがいがありますよ。
夫婦で協力しあいながら、自然体で働く。
産休や育休制度の取得について、どのように考えていましたか?
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深井
長く働き続けることが当たり前、という感覚でした。産休・育休中は、TOEICに挑戦するなど、復帰を見据えてスキルアップに努めていましたね。私の場合は、入社してから結婚・出産までの期間が短かったこともあって、子育てしながら働く今の状態がデフォルトになっています。営業に復帰してから、スケジュールの管理にはシビアになりましたが、仕事への意識に変化や戸惑いはほとんど感じませんね。一口に産休・育休といっても、さまざまな選択肢があることもわかったので、自分に合った働き方を選択することがいいと考えるようになりました。
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横山
就職活動のときから、妊娠や出産をしても、無理なく働ける会社を探していました。私は育休から復帰してまだ日が浅く、今は時短勤務中。限られた時間のなか、自分で優先順位をつけて、テキパキと行動することを心がけています。やれるときにやれることを、「前倒し」でやる姿勢が自然と身につきましたね。
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安井
私は妻が産院から退院したあと、2週間ほど育児休暇を取得しました。きっかけは妻に取って欲しいと言われたからですが、実のところ、まさか自分が育休を取るなんて思ってもみませんでした。それで上司に相談したところ、「制度があるのだからしっかり取りなさい」と背中を押してもらえたんですよね。周りの理解を得られたことで、「家族のために、この2週間を有意義に使おう」と意識が変わりました。
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石野
私は、もともと育休を取るつもりで準備を進めていました。部門で先陣を切って安井さんが育休を取得したのは、出産予定日まであと2カ月という頃。安井さんのおかげで、上司への説明や手続きもスムーズに進められて、とても助かりました。
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安井
職場に復帰した途端、「育休ってどうやって取るの?」って石野さんから相談が(笑)。
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石野
安井さんの存在は、本当に心強かったです!安井さんと同じく、私も退院日から2週間休みました。最近では、数カ月間育休を取得する男性社員もいるみたいですね。育休の取得にあたっては、お客さまなど社外との調整は必要ですが、社内は男女問わず子育て世代の社員に理解がありますよね。
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横山
そう思います。妊娠中も、業務に負担がかかりすぎていないか上司がまめに確認してくれたり、現場業務には交代要員をつけてくれたり、周りのサポートには本当に助けられました。後任の担当者が早く着任してくれて、ゆっくり引継ぎできたこともありがたかったです。直属の上司も、子どもが小さい頃は積極的に育児に参加していたので、余計に理解があるのかもしれません。育休前には説明会が開催され、上司も同席することで理解が深まるよう配慮もされています。出産後の提出資料、復帰後の働き方や給与についても、人事部の担当者がしっかりと相談に乗ってくれて、サポート体制は十分だと感じています。
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深井
社内では、普段からチームメンバーと業務内容を共有して、急な早退や休みが必要になったときも、周りが対応できる環境をつくっておくことも大事ですよね。家庭内では、我が家の場合、週交替の早番・遅番制を取り入れています(笑)。早番は保育園のお迎えと夕食の支度、帰宅後の家事を担当。遅番は、朝子どもを保育園に送っていったら、残業しようが、飲みに行こうが自由です。独自の「深井家ルール」を定めることで、家事育児を夫婦で分担し、週に一度はプライベートな時間を確保するようにしています。
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横山
私も、家事は無理しすぎないことを心がけていますね。帰宅後の家事を頑張りすぎると、子どもとの時間も減るし、疲労がたまって仕事にも影響が出てしまいます。時短家電や冷凍食品などを上手に利用し、頼れるところは頼って、仕事で高いコストパフォーマンスが出せるようにしています。
育児で得た新たな気づきを、キャリアに活かす。
子育ての経験は、今後どのように活かしていけそうですか。
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深井
例えば、子どもの体調が悪くて休まざるを得ないときでも、在宅勤務なら子どもを世話しながら仕事ができます。営業は外出する機会が多いので、今まで部門内ではあまり在宅勤務が浸透していなかったのですが、育児経験を通して在宅勤務のメリットに改めて気がつきました。営業部門でも在宅勤務しやすい体制が整うように、働きかけていけたらと思っています。
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横山
私は、妊娠中に一つだけ気になったことが。供給部門では作業服を着用することが多いのですが、上着の裾部分にゴムが入っていて、お腹が大きくなると苦しくなるんです。個人差もあるし、なかなか言い出しにくいものなので、実務に関わる面で細やかなフォローがあるといいなと思いました。そうした自分の経験から、会社に何か提案したり、後輩や男性社員に育児のアドバイスをしたり、周りの環境をよりよくしていくことが理想ですね。育休を取得する人にとって「ロールモデル」となれるように、スキルアップしていきたいと思います。
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深井
もし産休・育休の取得や、復帰後の働き方に迷っている人がいたら、身近な相談相手として、私たちに声をかけてほしいですよね。悩みを聞いたり、自分の経験を話したりして、多彩な働き方ができるように応援したいです。
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安井
私が育休を取得して実感したのは、「観察力」がとても重要だということ。子どもの世話をしていると、顔色や泣き声など少しの変化に敏感になり、観察力が身についたと思います。復帰してからは、グループメンバーの様子にも気を配るようになりました。ちょっとした変化を見逃さず、何か困っている様子があればすぐに声をかける。組織の活性化につながるんじゃないかなと思っています。あとは「段取り力」。早く家に帰って子どもの顔を見たいので、何をどうすればサクサク業務が進められるか、段取りを考えることで効率が上がりましたね。
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石野
今回、自分が育休を取って初めて、育児の喜びや辛さを妻と共有できるのは、とてもしあわせなことだと実感しました。子育ての壁にぶつかる度に夫婦で協力して、なぜだろう?と調べたり、一つひとつ解決したりするのは、得がたい経験でした。今後は、男性が育休を取りやすい職場風土を醸成するためにも、若手の男性社員にどんどん育休を取ってほしいですね。自分が味わったしあわせを、ぜひ多くの人に味わってほしいと思います。