当社の保有技術
電気防食設備遠隔監視システム
1. 電気防食設備遠隔監視システムとは
既設の電気防食設備内に子局側監視装置を設置し、管対地電位等のデータを測定・記録し、センター側監視端末から毎日自動呼び出しによってデータを回収するものです。

2. 目的
当社では、溶接鋼管路線の腐食対策のために電気防食設備(外部電源装置・排流器)を設置しています。これまで、それら電気防食設備の作動状況の確認のため作業員による電位の測定などの巡回点検を実施していました。しかし、電気防食設備は当社の供給エリア全域に多数点在し、今後も増加する見込みであるため、点検のための移動時間や人件費が大きくなり、また、費用を抑えるためには点検回数を制限しなければならないという問題がありました。そこで、点検費用のコストダウンを図るとともに、設備作動状況の確認を強化して一層の保安向上を図るため、通信手段にPHSや携帯電話を利用した電気防食設備遠隔監視システムを開発しました。
3. 概要
電気防食設備遠隔監視システムイメージ

データ収集方式
子局側監視装置で測定された管対地電位のデータは膨大な量であり、そのままセンター側監視端末に送信すると、通信時間・通信コストがかかります。そこで、データ送信にかかる時間を短縮するため、管対地電位の分布状況を集計した表を作成し、送信します。
4. 特長
- 防食管理費用のコストダウン
作業員による管対地電位測定など、電気防食設備の点検に関わる費用が削減できます。 - 保安レベルの向上
遠隔監視することにより、電気防食設備の異常をすぐに発見することができます。 - 設置費のコストダウン
通信手段にPHSまたは携帯電話を用いるため電話工事は不要なうえ、子局装置も既存設備内に収められるので、設置費を低減することができます。