ワイヤーブレード工法
1. ワイヤーブレード工法とは
パイプスプリッター工法に替わり、ワイヤーを用いてガス管の入替えを行う工法です。東邦ガスでは非開削工法の導入を進め、経年白ガス支管の入替え工法としてパイプスプリッター工法を適用してきましたが、重量・長さのあるロッドを作業者が着脱する必要があり、作業負荷の軽減、作業効率の向上が求められていました。そこでこの問題を解決すべく、ロッドでなくワイヤーを用いて入替えを行う、ワイヤーブレード工法を開発しました。
2. 工法の概要
- (1)既設白ガス支管内にワイヤーを送り込む
- (2)ワイヤーの先端にブレードヘッドを接続する
- (3)引き込み装置でワイヤーを引き込み、既設管を切断・拡径しながらポリエチレン管を引き込む

ワイヤー挿入の様子
引き込みの様子
装置一式
装置の使用
油圧パワーユニット | 可搬式 13馬力、重量136kg |
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引き込み装置 | 最大引き力 27tf、重量129kg |
鋼製ワイヤー | Φ19mm |
3. 特長
- (1)作業負荷の低減
ワイヤーを用いることにより、ロッドの運搬やロッド着脱作業が不要 - (2)掘削面積の縮滅
ロッド式の工法に比べ装置の全長が短く、また立抗底面から既設管までの高さを低くできるため、立抗長さ・深さを縮滅できる - (3)施工時間の短縮
ロッドに比べて軽量で着脱作業も不要なため、既設管への挿入時間を大幅に短縮できる - (4)適用範囲の拡大
ワイヤー式であるため多少の配管曲がり部であれば施工できる - (5)作業効率・安全性の向上
ワイヤー引き込み作業を装置操作者とワイヤー巻き取り者の2名で行うことが可能
また、引き込み時に作業者が立抗内に入ることなく、より安全に作業が行うことができる
4. 適用範囲
延長 | 1回の施工につき20m~50m |
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管種 | 鋼管 → ポリエチレン管 |
口径 | 50A・65A → 50A・75A |