パイプインパイプ工法・ウインドウカッター
1. 工法の概要
- (1)パイプインパイプ工法
パイプインパイプ工法は、道路をほとんど開削することなく、既設管より小口径のポリエチレン管を中に引き込んで敷設する工法です。引き込みワイヤーにポリエチレン管を取り付け、既設管内に引き込みます。

施工概要

油圧ウインチ

管内カメラとモニタ

パワーユニット
- (2)パイプインパイプ施工済み路線からの取出し工具「ウインドウカッター」について
ウインドウカッターは、パイプインパイプ工法施工後の路線にて、新たに供給管の取出し工事などが発生した際、内挿されたPE管を傷つけず外装管を切断・除去する工具です。



ウインドウカッター 装置一覧
2. 特徴
(1)パイプインパイプ工法の特徴
- 装置が軽量でコンパクトなため、さまざまな設置環境に対応できます。
- 作業車の荷台にも搭載でき、設置は人力作業でも行うことができます。
- 既設管より口径が小さいポリエチレン管を引き込む工法のため、地上や他埋設物への影響がほとんどありません。
- 操作が簡単なため、高度な技術を必要としません。
- 既設管が防護管の役割を果たします。
(2)ウインドウカッターの特徴
- 過切断防止機構により内挿されたPE管を傷つけずに施工可能です。
- 口径100mmの全周切断除去の作業時間は約60分の短時間で作業が可能です。
- コンプレッサーが駆動源、かつカッター刃が特殊な形状のため火花が発生しないため、安全に作業ができます。
3. 適用範囲
パイプインパイプ工法適用範囲
圧力 | 低圧 |
---|---|
管種 | 鋳鉄管・鋼管 → ポリエチレン管 |
口径 | |
100A → 75A | |
150A → 75~100A | |
200A → 75~150A | |
300A → 75~200A | |
400A → 75~300A |
ウインドウカッター適用範囲
口径 | 100A~400A |
---|---|
管種 | 鋳鉄管、鋼管 |
切断範囲 | 軸方向500㎜、周方向360° |