

- 厨房内でガス機器使用中、厨房スタッフが一酸化炭素(CO)中毒で倒れ、病院に搬送された。
- 普段、ガス機器を使用する際は換気扇を作動させているが、当時は作動させるのを失念した。
- 日常および定期的なメンテナンスをしておらず、ガス機器からCOが発生。また、排気フード・ダクト内に油やホコリもたまっていた。
- 厨房内に業務用換気警報器を設置していたが、過去に警報器が発報した際に故障と思い、厨房スタッフが警報器を外してガス機器から離れた場所に放置されていた。
再発防止のポイント
1必ず換気

- 厨房に入ったら換気設備のスイッチを入れる。
- 換気設備が故障などで動かない場合はガスを使用しない。
2ガス機器・換気設備の
清掃・メンテナンス

- 油やホコリなどの汚れが付いていると、CO発生や換気不足の原因となるため、日常的・定期的に清掃・メンテナンスする。
- 不具合を感じたら、無理に使い続けず、機器・設備の設置・販売業者などに速やかに相談する。
3一酸化炭素を検知する
警報器の設置

- COは死に至る危険性が高いため、COを検知する業務用換気警報器またはCO警報器を設置する。
- 警報器が鳴ったらまず換気しガスを止め、そして緊急連絡先に通報する。
- 警報器の移設や取り外しをしたい場合は、東邦ガスに連絡する。


- 開店前の準備で業務用レンジのオーブンを使用した際に異常燃焼し、厨房スタッフが顔や腕に火傷を負った。
- ガス機器は日常および定期的なメンテナンスをしておらず、パイロットバーナーがうまく点火せず、繰り返し点火操作を行ったことで、滞留した未燃ガスに着火し爆発。
- 正規の点火器具ではなく、自身のライターを用いて点火した。

再発防止のポイント
1ガス機器の正しい点火

- 取扱説明書に従い、正しい方法・手順で点火。正規の点火器具を使用する。
- ガス機器の点火は素早く、確実に行う。
2点火がうまくいかなかった
場合の十分な換気

- うまく点火しなかった場合、ガス機器の内部などにガスが溜まっているおそれがあるため、機器内部などを十分に換気し、時間を空けてから、再度点火操作を行う。
3ガス機器の
清掃・メンテナンス

- ガス機器に油やホコリなどの汚れが付いていると、点火不良の原因となるため、日常的・定期的に清掃・メンテナンスする。
- 機器の故障や不具合を感じたら、無理に使い続けず、機器の設置・販売業者などに速やかに相談する。
日常点検のポイント
1部屋の給気口
- 食材の入った箱で給気口(ガラリ、開口部など)を塞いでいないか。 周辺を「物置禁止区域」にする
- 部屋の温度調整のために給気口をテープなどで塞いでいないか

2ガス機器・機器まわり
- バーナー部・機器内部・排熱口などに油汚れやホコリが詰まっていないか
- 青色の炎で燃えているか。調理器具の底にすす汚れが付いていないか
- 機器まわりに可燃物を置いていないか
- ガス管や接続具に腐食・サビ・ひび割れがないか

3排気設備
- 排気フードやダクト内に油汚れやホコリが詰まっていないか
- 排気状態に不具合や異常はないか
- 排気筒(煙突)の腐食・サビ・穴あき・はずれ・詰まりがないか
- 排気フードのグリスフィルターは1週間に一度は清掃を

故障や不具合がある場合は、
必ず設置業者などに速やかに相談しよう

一酸化炭素(CO)中毒
- COは無色・無臭で、毒性は強く少量でも危険です。
- 軽い中毒症状は、頭痛・吐き気など風邪に似ていますが、手足がしびれて動けなくなることがあります。
- 重症になると死亡事故につながるおそれがあります。

警報器が発報したとき・
ガスくさいときの連絡先
