STREAM工法(ストリーム工法)
1. STREAM工法とは
東邦ガスでは、CS向上、環境保全、コストダウンを目的に、工事の種類や管種、口径、施工延長に応じた非開削工法を開発・導入し、非開削工法の適用拡大に努めています。STREAM工法はこれまで非開削工法が適用できなかったダクタイル鋳鉄管の同口径入替に対応した国内初の工法です。2010年度より開発を開始し、2015年度に低圧、2018年度に保護層付きPE管を用いた中圧Bに適用しました。
さらに、本工法を改良開発し、2019年度に溶接鋼管に適用を拡大しました。
2. 工法の概要
- (1)入替区間の両端を掘削、既設管を切断し、到達立坑に引込装置を設置します。
- (2)既設管内に発進立坑までロッドを挿入し、先端にブレード・エキスパンダー及びPE管を接続します。
- (3)既設管をブレード・エキスパンダーで、切断・拡径しながらPE管を引込み、入替が完了します。

引込装置のリモコン操作
引込状況
エキスパンダー ブレード
3. 特徴
- (1)安全作業が可能
ロッドの搬送・脱着を専用の装置(ロッドハンドラー)で自動化し、リモートコントローラーにて地上から安全に作業が可能です。 - (2)環境負荷の低減
掘削面積が小さいため、掘削に伴う土砂量やアスファルト量の削減が可能です。 - (3)工期・コスト削減
大規模な掘削を必要としないことや舗装復旧の量を削減できることにより、工期・コスト削減が可能です。 - (4)施工時・後日の供給管取出しが可能
専用の工具を使用することで、施工時・後日の供給管取出しが可能です。 - (5)擦り傷の防止(中圧B適用)
中圧B適用では、施工時の擦り傷を防止するために、PE管の外側に1.5㎜の保護層を施した保護層付きPE管を使用します。 - (6)溶接鋼管も適応可能
同引込装置にて溶接鋼管→PE管の入替も可能です。
4. 適用範囲
施工対象 | ・ダクタイル鋳鉄管(スリーブも適用可能)をPE管に入替 ・溶接鋼管をPE管に入替 ※曲管、水取器、バルブは施工不可 |
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適用圧力 | 中圧B・低圧 |
適用口径 | 100A・150A・200A 同口径入替 (溶接鋼管は200Aのみ開発完了、他口径は現在技術評価中) |
施工延長 | 最大100m程度 |
設置立坑 | 4.5~6m×1.2m |