1. はじめに

工場等、歩廊の床にグレーチングを敷設している所では、ズレ・落下防止のため、架構にグレーチングを固定する止め金具が使用されています。このグレーチング止め金具が、経年劣化等により「錆びて増締めがきかない!」「錆汁がタレ下の設備が汚れている!」「交換したいが溶接・穴明け等機械加工が必要で手間と費用がかかる!」等の不具合が発生しています。このような従来品の不具合を解決するために開発した、グレーチング止め金具「ワンタッチK」について紹介します。

2. 特長

グレーチング止め金具は、「ワンタッチK-1」「ワンタッチK-2」の2種類を考案しました。いずれも固定作業が容易で、かつ、安定した締め付け力が得られます。主な特長は、以下のとおりです。

  1. (1)架構の機械加工が不要
  2. (2)取付け、取外しが容易
  3. (3)増し締めが容易
  4. (4)締め付け力が大
  5. (5)ステンレス製で錆びない
  6. (6)歩廊上に余分な出っ張りが無く安全に歩行できる
  7. (7)形状がシンプルでコンパクト
  8. (8)ほぼ全ての架構(受け梁)に設置可能(標準品で架構(受け梁)厚み6mm~14mmに設置可能)

したがって、止め金具の更新時および新規設置時でも低コストで施工できます。

3. 開発品

  1. (1)【ワンタッチK-1】
    マシンボルトを締め付けることにより、グレーチングと架構が同時に固定でき、締め付け力が大であることが特長です。
    ボルトを締めることにより、(A)引掛け金具と(D)差し込み金具で、(B)グレーチングと(C)架構を挟み固定します。
    更に締めると、ボルト先端が(C)架構上面に当たり(D)差し込み金具の⊃形状の弾性力で締め付けます。
    ワンタッチK-1

    ワンタッチK-1

    注1(A)引掛け金具は、ボルト通し穴が明いている。

    注2(D)差し込み金具は、ボルトねじ切り加工している。

  2. (2)【ワンタッチK-2】
    ワンタッチK-1の改良型で、マシンボルトを6角穴付きボルトに変え、廻り止め付きナットで締め付けます。グレーチングと架構をそれぞれ個別に増し締めでき、安定した固定力が得られます。但し、ワンタッチK-1に比べ(F)廻り止め付ナットの部品代が増え、ボルトとナットを締め付ける必要があります。(E)6角穴付きボルトを(D)差し込み金具にねじ込み⊃形状の弾性力で(C)架構に固定します。
    次に(A)引掛け金具を取付け(F)廻り止め付きナットを締めていくと(B)グレーチングが(C)架構に固定されます。
    ワンタッチK-2

    ワンタッチK-2

4. 施工写真

ワンタッチK-1

ワンタッチK-1

ワンタッチK-2

ワンタッチK-2

5. おわりに

既設止め金具の不具合から市場調査を行いましたが、機能的に優れ低コストで施工できる止め金具が無いため、良い案がないか常に考えていた結果、弊社オリジナルのワンタッチ形止め金具を開発することができました。
工場の建設および補修塗装工事に合わせて本開発品を使用しています。

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